老いぼれの独り言

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入学式に父母のみならず各々の祖父母計六名がぞろぞろと付き添うご時世になったのだとテレビは嘲笑気味に揶揄する報道を流した。
 少子高齢化の副産物か「過保護」が生み出す「子離れ」「孫離れ」の未熟さの典型例なのかもしれない。
 実は、この物笑いの種を此のわたしたちはふんだんに撒き散らして参りました。
 とは云っても、わたしたちは決して後ろめたい気持ちを抱くことなく意気揚々と胸を張って臨席させてもらったのです。
 孫娘が親元を離れて全寮制の高校へ進学するに際しせめてはなむけの気持ちを傳えたかっただけなのです。
 しがない非力さだけを囲うわたしたちに為し得ることはこんなことしかないのです。
 ただ少しだけ懸念したことは本人が周囲の人たちから嫌味の一言などを浴びせられてはいまいかと好からぬ心配を致しそれとなく問い質してみたが本人はケロッとしていた。
 なるほど、この学校は看護師養成に主眼を置き国家試験は全員突破の実績を誇るらしい。
 それだけの事はあって、当校の教育理念は「学びの第一歩は明るい挨拶」からはじまる事を強力にアピールしていた。
内面からほとばしり出る綺麗な笑顔と誠意ある“こんにちは”の会釈は完璧に近い、驚嘆に値する宝物だ。
教官たちも範を垂れて実践しているように思えた。
この雰囲気が真実板につき定着いたしているのならば何ら一切の懸念材料はないことになる。
ナイチンゲールマザーテレサの精神が脈々と生き続け燃え続けているようすを感じ取りました。
息子夫婦も安心して手放しで娘をこの学校に託し得ることだろう。
現地に赴き実地を見聞してきたことはとても意義ある事でした。
参列できて本当に良かったと思っています。