老いぼれの独り言

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春だというのになんとも鬱陶しく気分はまったく晴れない。
 愚かにもわたしは病院を梯子してしまった。
 愚かにも、この異なる二つの病院でよく似たレントゲン写真の撮影を二度受診いたしました。
 さらには、これまたよく似たカプセルの中に閉じ込められてMRIと称する異様に馬鹿でかい騒音と雑音をこれまた二回に渡り容赦なく浴びせられました。
 
 
 不本意ではあったがわたしは自分の意志で二つの病院を渡り歩くことを決断したのです。
 前段の病院でわたしの病名は腰椎椎間板ヘルニアであると診断され、取り分け五番目の腰椎にヘルニアが流れ出て神経の通り道を塞いでいるので手術で以ってこのヘルニアの部分を除去すべきなのだと説諭されたのです。
 ところが、行き成り手術には同意しかねるので暫しリハビリによる自力回復に望みを託すことにしていた。
 次の日、ラジオ体操の会場で馴染みの先生がわたしの症状を知って足首の此の異常事態は一刻の猶予もなく今日にでも脳神経外科病棟の門を敲き執刀依頼を急ぐべきだとの重大忠告に与かった次第なのです。
 斯くして、二つの病院を渡り歩いたのだが何せ此の後段の病院の執刀医は全国的にも名の知れた名医なるが故わたしへの手術予約日は来月五月二日まで日延べさせれてしまった。
 当病院と提携契約下の医療機関からの紹介状を持参できない何処の馬の骨とも判らぬ風来坊は軽く末子に処遇されたのでしょう。
 本日は執刀医の診察も適わず別の医師からは絶対安静を封じ込められて外へ出るな散歩も罷りならんのお達しをいただいた。
 自転車は以っての他、リハビリを兼ねた柔軟体操もラジオ体操も無用の用だとう。
 2週間以上にわたり何も為さずにじっと無為無策を講ずる程の精神的苦痛はない。
耐え難き拷問のようにわたしには撥ね返ってきたのでした。
 
しかし、此れひとえに此れ以上わたしの病状を悪化させないための最善の措置には違いない。
子どものような駄々をこね我が儘を申してはならぬのです。