老いぼれの独り言

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6月25日午前5時、コロンビア戦のキックオフ時刻に此のつむじ曲がりの天邪鬼(あまのじゃく)は散歩を試みてしまった。
家内も同行するというのでJR福島駅を目当てに少し歩くことにした。
梅雨の最中にも拘らず快晴の早朝はまた格別だ。
人通りは途絶えたように少ない。
其れもそのはず当たり前でしょう。
起死回生の逆転劇に期待を込め日本国中が固唾をのむときに愛国心乏しき国賊まがいの老いぼれが二人いたということになる。
当初は、歩行者数、自転車の数、バイクの数を数えるようにしながら歩みを取ったがさすが駅近くに差し掛かってアホ臭くなって止めました。
早出の出勤者の方は出動の時刻に至ったことに気付いたことになる。
此の福島での朝の散歩にはもう一つちょっとした目論見があった。
目に見えて非力な存在ではあるが何かわたしらでも出来得るお手伝いの手法はなかろうか。
それはちょいとしたビニール袋を片手にポイ捨てゴミを拾わせて頂ければそれでよい。
実に簡単なことです。
ところが、実は簡単そうで其れを致そうと思えば相当の思い切りが要るのです。
誰もいないカ所ならいざ知らず人通りの中で為すには相当の勇気が要るのです。
その日の福島市のメイン通りは又とない絶好のチャンスだったと云えまいか。
この好機を待っていたのです。
この好機を逃さず実行に移したのです。
瞬く間に袋はいっぱいになりコンビニなり駅の集積所で処理しながら立派なボランチア奉仕にご執心できたのです。
直ぐに馴れっこになり羞恥心も見栄や外聞もかなぐり捨ててベテランの域に達しました。
何故かしら、福島県人は他人の好意を素直に受け入れ素直に極々自然に感応されるお方がとても多いことに気付いたのです。
軽く会釈されたり笑顔で微笑み返されたりその対応振りが非常に気持ちがいい。
試合結果が気になり、「ホテルサンルート福島」に帰り着けば案の定敵陣営にダメ押し点を許したところでありました。
勝負は完敗に終わって残念だったがわが胸中はまんざらでもなかったのです。
獲るべきものを確とわが胸中に収めたと云える快挙だったのです。