老いぼれの独り言

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孫は初段に挑戦してみたいという。
その為には級審査で一級を取らねばなるまい。
10月の審査に向けて「木刀による基本技稽古法」の修得に目下のところ鋭意取り組んでいる。
小学生の時、既に三級は取得しているので其の何たるかは凡そ知ってはいるが全部忘れてしまったという。
併せて、剣道形三本目までの稽古を兼ねて折を見て機会を捜して一緒に学習しようと約束した。
所作は剣道形に準ずるとあるが「打太刀」「仕太刀」の間柄が「元太刀」「掛かり手」と呼称が異なる。
師の立場リードする方の「元太刀」に先んじて「掛かり手」は動作を起こしてはいけない鉄則は大いに大切に致さねばならない。
此処に剣道人のこころが濃縮されて居はしまいか。
「元太刀」は「掛かり手」との合気を引き出さねばならない。
一足一刀の間合いから正しい姿勢で正しい構えを示す。
「元太刀」はしかと確認してから正面打ちの所作がはじまる。
教科書に従えば、右足を踏み出しながら大きく振りかぶるとある。
或る意味此れは、「右足攻め込み正面打ち」に相通じはしまいかと思う。
可能ならば、手元剣先動かさずに右足をするすると摺り込んで大いに溜め込んで一機に大技の一拍子打ちに入る。
寸止めされた太刀と左足引付けと発声が見事に合致致すように心掛けたい。
此れを確か気剣体一致の打突と云ったはずだったね。
振りかぶる折、剣先が右に流れたり左拳の高さより下がらぬように注意しなければならないね。
秋の級審査が駄目なら春の審査でいいのだよ。
気長に二か年計画で行けばいいのだよ。