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孫の学友へのわたしからの
Ｌｏｖｅ Ｌｅｔｔｅｒ
こんにちはお元気ですか。
先日１７日に雑誌をもって参りましたたかはしです。
休みに入っても実習に参加したりして忙しいですね。
関係の薄いものが差し出がましく口を挟むことはよろしくありません。
それを承知の上であなたに一つだけお願いがあります。
田鶴浜高校の剣道部員としてあなたたちは今とても苦しい立場に立たされています。
でも、あの素晴らしい道場と先輩たちの汗と涙がしみ込んだ数多くの防具の一つ一つを想えば大変な困難が伴うかも知れぬが
じいっと堪えて歯を喰いしばって稽古に励んでほしいとこころから願うのです。
剣道は一人ではできません。
幸い二人います。
お互い励まし合い助け合いながら田鶴浜の剣道部員であることを是非続けていってほしい。
そして、寂しさを打ち消すほどに激しく稽古に打ち込んでほしい。
剣道は試合で勝つことだけではありません。
試合で勝つよりももっと大切なものをあなたたちはあなたたちの稽古の中で見付けていってほしいのです。
とは言ってもその絶好のチャンスである夏休み中には学校の道場での稽古が成り立ちません。
寮が閉鎖されるのでどうすることもできません。
ですので休み中の数少ない登校日には始業前とか昼食後であるとか放課後のほんの少しの時間でもよい道場にて素振りするなりして密度の高い稽古を一時なさったらどうかと思います。
また、あなたは一人だけで寂しく大変でしょうかあなたの気持さえ整えば学校の道場を利用為さればよいかと思います。
赤の他人がちゃべちゃべと差し出がましい事を書きました。
どうか許して下さい。
では、あなたのこの夏休みがあなたにとって良い夏休みでありますようにお祈り申します。
