老いぼれの独り言

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真夏の炎天下にペタルを漕ぎ出し額四峠を風を切ってひた走る。
爽快そのもの開けっ放しでこれ以上開放的な世界はない、空気が実に美味い。
ところが、一転して薄暗き個室のPCの前に蹲るのです。
ワード文を打ち込むキーボードに首っ丈と相成り果てる。
此れは至って閉鎖的で自分の世界に硬く閉じこもリ時には煩悶し呻吟しながら窒息感すら味わらねばならない。
ネタを探し文案を錬り試作し反問しつつ漸く辿り着いた我が拙き作文をPC本体に上書き保存いたすのです。
じめじめした根暗な時間帯をおのれに課すことに然程の抵抗感なく受け入れている我が身には我ながら不思議で仕様がない。
何時ものようにファイルをクイックし上書き保存を確認して押した。
念には念を入れて三回ほど同じ操作を繰り返したはずだ。
ところが、今朝開けてみれば昨日苦労の末練り上げた上書き分の文書が忽然と消えたまま姿がない。
何処かに隠れているはずだと捜しまくるが何処にもない。
此の苛立ち焦燥感たるや計り知れない。
年甲斐もなく突然襲った精神的ストレスによるダメージは相当大きくダウン寸前だ。
カスタマサポートセンターや孫や知人に手を回し対策を講じて見たが何ら得るものはなかった。
すべて、ご破算でいくしかない。
諦めが肝要と心得てゼロからの出立を決意した。
この間のロスタイムは凡そ6時間でしたがわたしに与えられし余命有効期間から察すればまったく軽微な事に過ぎなかったのです。
此れをば糧にわが道を行くしかない。
ただし、二度と再び同じ辛酸を舐めることがないように外付けHDとUSBメモリーで完璧に防禦することにしました。
また、上書き保存を止めて名前を付けて保存することにしました。