老いぼれの独り言

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先だっての新聞一面トップに「年金抑制策発動へ」と活字が躍った。
ご多分に漏れず、我が輩も2012年制定の『被用者年金一元化法』に伴い共済年金支給額の大幅削減が強行されげっそり痩せ細ってしまった。
昭和34年から昭和36年までの追加費用対象期間に当たる3か年間の年金保険料はどうも石川県が肩代わりして負担したのだという。
此の不公平さを是正する為にわたしの年金支給額は目に見えて減額されたのは明らかな事実なのです。
 
そこへ、またしても減らされては堪ったものではない。
恐る恐る目を遣れば、そもそも年金支給額は物価変動にスライドする仕組みになっているという。
長引くデフレ不況下に本来なら下がるはずの年金額が3か年間凍結されたまま減額されずに「もらい過ぎ年金」分2,5%が生じたのだという。
厚労省は此の「払い過ぎ年金」を取り戻さんと2012年に『年金削減法』を成立させ2013年10月に1% 2014年4月に1% 2015年4月に0.5%の引き下げを計るのだという。
貰い過ぎ分を減らすのだから文句を云うなという。
 
 処が、片やアベノミクス効果で2.3%の物価上昇を果たせば年金額も此れにスライドして支給増を果たさねばならない羽目に陥った。
 そこに登場するのが「物価スライド制」に代わって『マクロ経済スライド制』なる絡繰り術が躍り出るのです。
 つまり、労働力人口が減少とか平均余命が伸びれば年金制度を圧迫するのでとにかく支給額を削減するためにあれやこれや労を策すことになったのでしょう。
 端的に云えば物価が上昇しても逆に年金額は削減するという暴論暴挙が罷り通ってしまったことになる。
 年金受給者になるべく早めに此の世にお暇を貰いおさらばしなさいと催促されてるのと何ら変わりはない。
 間違いなく本当に『百年安心』の世の中をつくることの方が集団的自衛権で国を守ること以上に大事なのだとわたしは信じたい。
 あの幕末期の英傑のような『救世主』が現今のこの日本国に忽然と現われんことを熱烈に希う。
 それとも、残念ながら所詮虚しい願いに過ぎぬのでしょうか。
 やはり、あきらめるしかないのでしょうか。
 ほんまに空しいですよ。