老いぼれの独り言

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5日から12日まで8日間の滞在でありました。
宿題を仕上げたご褒美に念願の大阪帰還が適いママさんの元へ帰って行きました。
よくぞ、長い間辛抱したものだ。
遊ぶ間もなく宿題に追い捲られて耐え抜いた8日間だから大したものだ。
しかし、その間暫しの間隙を縫ってセミ取りや丸太ン棒渡りにキャッチボールにサイクリング更にはバスケにラジオ体操と結構効率よくお遊びに興じていた。
 
とんぼとり  今日は何処まで 行ったやら
                                 千代女
 
せみとりに  網なびかせし  日暮れかな
 
ところが、われらが孫はセミ取りがどうしたことか大の苦手でありました。
手掴みが怖いと触ることすら厭うのです。
よし、それならば滞在中にセミへの嫌悪感や恐怖心を取り払ってやらねばならない。
それが他でもない、ファーブル「昆虫記」へと的を絞りこんだことになる。
孫は孫なりに要だけはちゃんと読み取ってくれたであろうと淡き期待を寄せるのみなのです。
セミの幼虫は梢のてっぺんから自力で地表にまで下り立ち自力で地中に潜りこみ数か年の長きに渡り自力で成長を遂げる。
樹木の根毛より樹液を口吻より摂取し自力で脱皮を繰り返しながら漸く地表にて最後の脱皮を試み成虫となるやいなや10日間の儚き生涯を終えて往く。
 セミの赤ちゃんはセミのママさんを頼らずに自分の力だけで生きている事にほんのちょっとだけでも判ってくれれば今以って甘えんぼさんのマサには良薬に為りはしまいかと思うたのです。
 と同時に、昆虫たちをお友達にして心豊かな少年に育っていってほしいと何より願ったのです。