老いのひとこと

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町内の夏のイベント家族夕食会が今年から元の通りに里帰りし公園の中で行うことになりました。
町会発足30周年記念を期して原点に復帰させたらしいのです。
今年は、お役御免の身とはいえ知らぬ顔して傍観するわけには行かず一人の一老兵卒として裏方に回ってお手伝いすることにしました。
役立たずのロートルとして揶揄されるのも拙かろうし第一これ程不快なことはない。
此の際、兎に角指示待ち人間とだけは指摘されたくない一心でこまねずみのように立ち振る舞うことをわれに強いたのです。
テント設営に机椅子の設置作業、テントの梁に蛍光灯を結び付け休む間もなく炭火起こしとてんてこ舞いの奮闘振りです。
 
 
昼下がりの太陽光線は容赦なしに照り付ける。
 
 
限られた数の兵隊さんだから手抜きは許されるはずもない。
テント内ではタマネギの皮を剥ぎジャガイモと里芋の皮むき作業が待つ。
オサンドン仕事とはいえ()げど()けど何せ大勢のマカナイを満たすには相当の量なるのでなかなか大変
確かに根気仕事です。
しまいには嫌気がさし仕事がぞんざいになり投げやりになってジャガイモの皮が半剥けのままだ。
その内、右手親指の爪の先に違和感が生じやがて沁みて来てヒリヒリし出したではないか。
タマネギの薄皮剥ぎに張り切り過ぎて爪の隙間に炎症を起こしてしまった。
老兵は遂に名誉の負傷を背負い込んでしまいました。
しかし、雑役であれ皆さん方にご奉仕が叶えられたのでとても気持ちよかった。
ビールサーヴァーから注がる冷たい生ビールで乾杯し瞬時に活き返った。
立て続けに三盃ググット咽喉を潤しました。
ビールが美味すぎて肝心の豚入りめった汁を賞味することを忘れてしまったとは此れ余りにも呆れた話しではありませんか。