ニュージーランド行き《7》

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ニュージランド紀行 二〇〇六年三月二十六日~四月二日
 
⑦観光バスの添乗員 松本さんは学究肌の研究熱心なお方でした。
此の松本さんの解説によればもともとこの島に居住していた土着民はメラネシア系の異称モアハンターと呼ぶ部族であったらしい。
モアというのはニュージーランドに生息した体高三メートルに及ぶガチョウに似た走行鳥であったがこの先住民たちにより乱獲され遂には地球上から絶滅させたとのことでした。 
其処へ十四世紀のころポリネシアタヒチ島よりマオリ族が大挙して移住し先住民との戦闘が繰り返された結果好戦的マオリ族が先住民を駆逐したのだという。
只、その間を解き明かす文献はなく遺物等で推測の域を出ないのだという。
1642年オランダ人タスマンが白人として最初の発見にいたるがオランダの略奪行為がマオリ族との烈しい衝突を呼び撤退を余儀なくされたのだという。
そして、Ⅰ769年イギリス人探検家クックにより再発見された。
しかし、好戦的戦闘種族であるマオリの抵抗で血生臭い激闘が続いたがキリスト教信仰による懐柔策で大英帝国の植民地統治下に敢え無く牛耳られてしまったという。 1907年に自治権を得て、さらに1917年には独立を獲得しイギリス連邦下の独立国として今日に至るのだと添乗員の松本さんから延々たる長丁場の熱き講義を頂戴いたしたのでした。
乱雑なメモ書きに夢中になりたいそういたしました。
惜しむらくはマオリの人たちが欧米白人支配への抵抗劇と雄叫びを感じさせる痕跡の片鱗だけでも見たかった。
いささか残念に思った。
滞在中に現地のテレビ中継で見た国技としてのラグビーの実況放送からマオリ族の末裔たちが演ずる実に凄まじいばかりの戦闘的ラガー魂にお目に掛かり非常にびっくりしたのでした。