老いのひとこと

 人質事件で一つ知りたいことがある。
 米英による空爆で資金源たる油田施設に甚大なる被害が及んだのだという。
 そこへ原油価格の暴落で追い打ちを掛けられ財源が逼迫する中彼のイスラム国は恰好の収入源として法外な身代金を当て込んだ。
 ところが今、90時間以上が経過したのに事態は膠着したままだ。
 この間、一体米英によるISISへの空爆が継続的に執り行われているのかいないのか。
 少なくとも、この種の報道は余り積極的に伝えれてはいないような気がしてならない。
 空爆を手控えているのか、それとも経緯を見守っているのか、それとも依然として人質事件後に於いても続行し続けているのか。
 邦人拘束後に於いても猶も米英が空爆を敢行しているとすればこれは大いに解せない
 報道によれば日本国政府は事態収拾の為ならばあらゆる外交チャンネルを駆使してあらゆる手段を講ずるのだという。
 それならば当然、空爆中断を強く要求すべきである
 もしも、この間空爆中断の可能性を打診し米英との折衝の中で極めて荒唐無稽なる暴論でありましょうがISISへの空爆停止の緊急提案を直ちに要請いたさねばならないのではなかろうか。
 テロとの対決は当然すぎる正論には違いないが欧米諸国に加勢して我が日本までもが共にイスラム過激派集団を叩けな叩くほど混迷の度合いは増大するだけになりはしないだろうか。
 武力だけで果たして過激派集団を壊滅することが可能なのでしょうか。
 二人の日本人同胞の生命を本当に擁護いたすのならば安倍総理オバマ大統領に空爆停止を執り付けるように進言してみなければならぬだろう。
 日米は固い同盟国同志の仲、友人として諫言できる間柄にあるのではありませんか。
 総理が主張なされる積極的平和主義外交の理念を名実ともに具現するために是非とも検討あらんことをお願いします。
 空爆停止が即人質解放に直結しまいか。
 何とかならぬものか。