2月20日の或る地方紙の一面記事です。
まさかとは思うが、2月26日に近付くこの時期に此の紙面を見せ付けられわたしは些かギョットした。
株価絶好調、みな有頂天になってさあ行け行けドンドンさあ突っ張れと云わんばかりにとても勇ましい威勢の良い記事が彩りを添えております。
空爆や地上戦などの軍事的な対応で徹底的に叩きのめすのだという。
もちろん貧困や格差是正にも手を差し伸べると申し添えてはいるが問題はその実効性が果たして伴うのかどうか極めて疑問だと思わざるを得ない。
疎いわたしには一体何のことかさっぱり解からないのだが何となく背筋が寒いのです。
齢を取ったせいでしょうか、それとも嗅覚や聴覚に異常を来たしたせでしょうか、わたしが生まれた頃の遠い昔に経験したようなきな臭い匂いと軍靴を踏み鳴らす勇ましい音が遠くの方から微かに微かに聞こえてくるような気がしてならない。
幻覚を来たすお歳を召されたジイサンよ。
ボケはじめたジイサンよ、気になさるな安心なされと記事には「有識者懇」が初会合を開く旨記載されているのです。
日本を代表する知性と良識の持ち主ばかりなのであなたが心配するようなそんな不吉な神経質なことを気に掛けてはいけませんよと云わんばかりに思えます。
左右のバランスがとれた16名の精鋭メンバーなんだと官房長官は言明するのだがわたしにはまったく判らないのです。
とにかく民衆は目くらましに噛まされ易いのです。
ですから、TVや新聞は火付け役に徹するよりも歯止めの効いたブレーキ役も決して忘れることのないようにして戴きたいのです。