老いのひとこと

イメージ 1




 2月20日の或る地方紙の一面記事です。


 まさかとは思うが、2月26日に近付くこの時期に此の紙面を見せ付けられわたしは些かギョットした。


 先ずは、東証終値18000円超え2000年以来14年9か月ぶりの高値更新を伝える。


 株価絶好調、みな有頂天になってさあ行け行けドンドンさあ突っ張れと云わんばかりにとても勇ましい威勢の良い記事が彩りを添えております。


 


 オバマさんは邦人人質事件1か月目の今日ワシントンにて60か国を集めてイスラム国壊滅への結束を呼び掛けられた。 


 空爆や地上戦などの軍事的な対応で徹底的に叩きのめすのだという。


もちろん貧困や格差是正にも手を差し伸べると申し添えてはいるが問題はその実効性が果たして伴うのかどうか極めて疑問だと思わざるを得ない。


 


 此のオバマさんの呼び掛けに相呼応するかのように日本国政府自衛隊が有志連合諸国へ武器や弾薬を提供できるように法律を改正するらしいのです。


国連安保理決議に関わりなく自衛隊を海外へ派兵しアメリカ中心の有志連合を後方支援できるようにするらしいのです。


 


疎いわたしには一体何のことかさっぱり解からないのだが何となく背筋が寒いのです。


齢を取ったせいでしょうか、それとも嗅覚や聴覚に異常を来たしたせでしょうか、わたしが生まれた頃の遠い昔に経験したようなきな臭い匂いと軍靴を踏み鳴らす勇ましい音が遠くの方から微かに微かに聞こえてくるような気がしてならない。


幻覚を来たすお歳を召されたジイサンよ。


ボケはじめたジイサンよ、気になさるな安心なされと記事には「有識者懇」が初会合を開く旨記載されているのです。


 


 


安倍総理の戦後70年談話の素案を検討する為の「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」らしいのです。


日本を代表する知性と良識の持ち主ばかりなのであなたが心配するようなそんな不吉な神経質なことを気に掛けてはいけませんよと云わんばかりに思えます。


左右のバランスがとれた16名の精鋭メンバーなんだと官房長官は言明するのだがわたしにはまったく判らないのです。


とにかく民衆は目くらましに噛まされ易いのです。


ですから、TVや新聞は火付け役に徹するよりも歯止めの効いたブレーキ役も決して忘れることのないようにして戴きたいのです。