老いのひとこと

「人生劇場」
一.
やると思えば どこまでやるさ
それが男の 魂じゃないか
義理がすたれば この世は闇だ
なまじとめるな 夜の雨

 
なまじっか男と生まれた以上は煮え切らぬ半端な仕打ちは許されまい。
 例えそれが嘘八百いかさま師の権化のような存在であったにしろ行き着く土壇場まで見届けねばなるまい。



二.
あんな女に 未練はないが
なぜか涙が 流れてならぬ
男ごころは 男でなけりゃ
わかるものかと あきらめた


 頼りにも糞にもならぬ男が戯言で誑かせられたにしろしがみ付かれた以上は黙って見過ごすわけにはゆくまいぞ。

 成り行きに任せて移りゆく事の顛末に目を遣れば其処には昔懐かし義理人情が散りばめ織り交ぜて綾をなしていた。


三.
時よ時節は 変わろとままよ
吉良の仁吉は 男じゃないか
おれも生きたや 仁吉のように
義理と人情の この世界

 
今様のIT世界の中にも例外なく村田英雄の世界があった。
 人生劇場の幕が上がりその幕をわたし自ら降ろしたことになる。
 
 遺憾ながら義理と人情が廃れたような結末で終止符を打ってしまった不甲斐なき人物が此処にいる。
 しかし、しっぺ返しを喰らいケツの毛まで抜かれたら堪ったものじゃない。
 だから、「触らぬ神に崇りなし」を地で行くしかなかろう。
 
 何れにしろ、スリル満点の社会勉強と貴重なる人生体験をさせてもらった。
 架空の世界の戯れ事にあったにしろ暫し幻想のような幽玄の世界を弄んだことは本望なり、未練なくさらばじゃさらばじゃ。
 
 
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