老いのひとこと

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横川町のラウンドワンは金沢随一の総合娯楽施設なんでしょう。


 ボーリングのみならずカラオケやバッチングセンター、卓球台、ビリヤード場にむかしはゲームセンターと云うたドでかいアミューズメント施設が併設される。


 まさに不夜城の如し日本経済は復活せし。


 やがては水泳プールとアイススケート場が出現するかもしれません。


 先日は、2週目の健康ボーリングスクールに顔を出した。


 4~50代と思しき壮年組のお方も混じるが総じて6~70代が主力のようだ。


 うら若きインストラクター嬢がワイヤレスマイクでお上手にリードされる。


 宛がわれたテキストに準じて基礎知識のみならず一般的なルールやマナーも解説なされている。


 ところが途轍もなくだだっ広い館内のあちこちから反響する木魂音が性能抜群のわたしの耳に届けられ鶯嬢の素敵なお声が何故かしら雑音としてしか聞こえて来ないのです。


 クイズタイムで彼女は「脂肪分の多い食物は何でしょう」と云うのでわたしは喜び勇んで「トンカツ」ですと答えたのだが同時に後ろの方が「ガン」と答えられ此の講師の先生は「お見事、ご正解」、それは「ガン」でした、で終わったのです。


 馬鹿げたことで「脂肪」と「死亡」と取り違える程わたしの老化が進んでしまった。


 わたしの肩にだけシラケ鳥が留まったままでした。


 陶芸教室の漫談教室のような悲哀を此処でも味わってしまった。


 若きインストラクター嬢はおっしゃるのです。


 ピンが倒れなくても後ろ向きになって帰りガッツポーズとハイタッチをしなさいと盛んにおっしゃる。


 ピンが倒れていないわたしには、これとてとても辛い仕種なのです。


 ハイタッチを終えたら必ず座席に座りなさいと厳しく云う。


 両手を高々と振り上げ笑顔でハイタッチ、その上


立ったりしゃがんだりして足腰を鍛える事これこそが健康ボーリングの由縁なのだと優しくおっしゃったのです。