老いのひとこと

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                        こりゃだめだ縦に一直線の筋金が入らなくちゃだめだ



坐禅があるとすれば病床に伏せば臥禅に成り弓を射る人は立禅を為す。


小走りに走りながら走禅もできるしゆっくり歩みを取りながら歩禅も可能でしょう。


わたしは風変わりな片足立禅をしてほんの暫しの一時を過す。


むかし見た映画の場面で柱に縋り付いて蝉の鳴き声をさせられる兵隊さんを思い出すのだがわたしは体育館のドアの角っこに身を寄せてしがみ付くように用を足すのです。


ワンちゃんのおしっこのポーズを彷彿させてしまう。


先ずは左手の指先を精一杯のばして背伸びし右手で我が右足の甲を強く握りしめて持ち上げる。


次いで左足の踵を釣り上げて一本足の姿勢となる。


臍下丹田を充実させ左右の六甲骨をくっ付けるようにゆっくりと60までカウントする。


左が終われば右手のばし右足爪立てをして右半身を引き延ばすのです。


その間何も考えずに半眼を保つようにして不可解にして不自由極まりなき姿勢を御身に強いるのです。


これぞ何の得なき難行苦行なれど名付けて片足立禅と称して悦に入るのです。


暫しの一時、酷暑の熱風から今や爽やかな秋の風が頬を撫でるのです。