水滴を
秋の日浴びて
ひねりけり
前作は注ぎ口が釉薬で塞がれたまま焼き上がってきた。
これでは水滴が出て来ない「水滴」であって全く用を足さない。
お師匠からは新聞紙を丸め込めたらよいと云われたのをわたしはテッシュで代用してしまったのが失敗の原因のようだ。
塞がったものを穿り出すわけにもゆかずドリルで穴を開けるわけにもゆかず結局のところ破棄するか精々のところ飾り物か置物にするしかなさそうだ。
我が労作の「水滴」も腸閉塞の糞詰まりとは情けない。
格別、書に勤しむわけでもなくどうでもよい代物なのだが其処はやはり執念深い性分からか再度挑戦することに決めたのです。
片意地を張るお馬鹿さんなのでありましょう。
おのれが納得し合点いたせばそれでよい。
こりゃうまそいドデカイ奴が出来上がったものだ。
馬にでも飲ます水なのかね。
確かに八角形は難儀な技であるにはあったのだがおのれが納得し合点いたせばそれでよいのです。