老いのひとこと

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無断掲載


大相撲14日目、琴奨菊関が初優勝に向けて突っ走る。


白星街道を独り突っ走る。


栃東関以来何と十年間待ちに待った日本人力士による優勝賜杯の夢が直ぐそこに来た。


モンゴール国の国技と化してしまった感を強くする大相撲が今にして漸くわが母国に立ち返らんとしている。


アナウサーの声もうわずっている。


相撲フアンはもとより日本国中が熱狂の渦に舞い踊る。


 


わたしは、それに水を差すつもりは何処にもない。


でも、相当の捻くれ者のわたしは昨日の取り組みで変なことを思ってしまった。


相撲理解者には申し訳ない、況してや琴奨菊フアンには申し開きできぬ事だがモンゴール勢が此の際勝ちを譲ってしまった。


三人の横綱らは好い意味での談合を目配せのなかで為したのではなかろうか。


先ずは、日馬富士関が自ら優勝戦線から身を退いた。


白鵬関は「惻隠の情」の何たるかを正しく理解した上で武士道精神を如何なく発揮した。


いつもの激しきぶちかましがなかった、不用意に両手を出して棒立ちの構えのようにわたしの目には映った。


つまりは、琴奨菊関の逆襲に燃える裂帛の気迫に白鵬関は敗けてしまったということではなりはしないだろうか。


飽くまでも、ど素人の一方的邪推と憶測に過ぎません。


写経に勤しむ関取の報道写真を見て改めて日本人力士の快挙に胸を打つ。


精神力の勝利、優勝おめでとう!