老いのひとこと

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桜の花だよりに浮かれたのかそれともとうとう放浪癖の足が地に着いてしまったのかよくは分からないのだが今日もママチャリ愛車にまたがり漕ぎ出ずるわたしなのです。


大鋸( おおが)コレクション」を所蔵する県立歴史博物館へは通い慣れた道のりでありましょう。


市営グランドの桜並木を愛で次いでは妙典寺に塀越し咲くしだれ桜を横目で流し次は桜橋の袂に立ってダブリュ坂の桜を仰ぎ、やがて廣坂を登れば垣根越しに玄蕃邸を望んで今を盛りに咲き競う兼六園染井吉野色に染まったままに歴博に着きました。


早速、受付で案内を乞うたのだが全然話が通じない。


「大鋸コレクション」とは何でしょうかという。


当館では展示した覚えがありませんととても連れない。


受付嬢は必ずしも歴史通とは限らないことがよくわかった。


暫しの押し問答のあと学芸員らしきお方が応対して下ったわけだ。


当館に保管されるが私の一存で御見せは出来かねるという。


代わりに史料集のページから写真資料を提示してくださったのです。


正式の名称が「新版手擲清水参( てたたきしみずまいり)白山詣双六 ( しらやまもうですごろく )」であったが描かれた絵師の名前は不詳だとおっしゃいました。


実物にはお目に掛かれなかったが曲がりなりにも歴史のページの小さな片鱗に接しられて大いに満足致したのです。


旅装束のご両人何をこそ話されているのしょう。


くつろぐ一人旅のお方のお声が聞こえてきそうです。