老いのひとこと

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自慢にもならない連休中のバイクにまつわる武勇伝を世間話のネタにしていたら例の体操仲間の山鳥さんがとても素晴らしいことを教えてくださった。


ハッと気付かされ、目からウロコが落ちる思いにさせられた。


幕末の歌人太田垣蓮月が詠んだ歌を引き合いにして


「宿貸さぬ 人の辛さを 情けにて おぼろ月夜の
 
花の下伏し」
を即座に提示され諭してくださったのです。


さすが年季の入った教養人で居られるものだ、感心のしっ放しでした。


「一夜の宿を願いでたがつれなくも断われてしまった。


それもそのお方の気持ちとして素直に受け入れねばなりません。


でも貴方につれなくも断わられたばかりに朧月夜の桜の木の下でこんなに素晴らしい花を愛でながら野宿することが叶いました。


これ程結構なことはない、ありがたいことなのです。」


嫌な事とか逆境をもこころ大らかに受け入れる寛容の精神の大切さを教えていただいたことになる。


 


太田垣蓮月は薄幸の身の上ながらも歌を詠み書を学び陶芸の分野にも独特の作風を編み出したのだという。


その上に薙刀にも長じていたのだと聞く。


これは虜になりそうです。


一目惚れです、ゾッコン惚れ込みそうなのです。