実りの秋を迎えました。
秋風を切って額四峠を颯爽と下る。
栗の毬が落ちている、よく見れば大きな実も散らばっているではないか。
自転車を降りて栗拾いの人となる。
丸々と肥えた丹波栗を五つ拾った。
路上の拾得物はお巡りさんへと一応のところは気を使ったが辺りには交番もないことを良いことに我がポケットに隠匿してしまった。
確か昨年は不作に付ただの一個も収穫がなかったのだが今年は幸先がよさそうだ。
路上に転がる他人様の栗を拾うえげつない無頼漢が此処にいる。
他方新聞を見れば此の度、火中の栗を拾われた御方が話題になっていられるではないか。
民主丸撃沈時の艦長が然程の総括もなく返り咲くとは何事かと一部より揶揄された。
古武士然として只でさえ渋き面構えが猶の事渋々しく覗えたが超一流の政治家には違いがない。
御身の汚名返上の好機ととらえて塗り替えられた民進丸の艦首を誤りなく操舵してほしいものだ。