金木犀を詠む
匂う今日こそ
詠いけれ
路地裏の
袋小路に
木犀に
惹かれ辿れば
土塀あり
そよ風に
かすかに流る
木犀か(香)
木犀や
ちびりちびりと
咲きなはれ
木犀や
とどまれしばし
吾が身許
背戸に咲く
木犀眺む
背伸びして
はるざくら
あき木犀に
八十路くる