大阪の旅≪5≫

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  1. 此の際じゃらんの会員手続きを取った。
今までは其の都度長男に頼んでいたが自主自立をモットーに自分でじゃらん会員に名乗り出て何とか「大橋館」を独力で押さえることができた。
わたしたちにはそんなに羽振りよく振る舞う金はどこにもない。
なけなしの金を叩いての倹しい小旅行だ。
訳あり格安料金一泊朝食付き6000円のお部屋で満足することにした。
窓を開けても宍道湖が見えなくても良い温泉に浸かり一夜の宿さえ提供して戴ければそれで良い。
晩御飯は嫁のヨウちゃんが折角作ってくれたお弁当がまだ残っている。
せめてコンビニで缶ビールでもと家内と外へ出たがないコンビニがない、本当にない未開の国へ迷い込んでしまったかのようにない。
街灯もない暗い街ではないか、宍道湖大橋は長くて秋風が身に染みる。
夜道の段差に蹴躓いて足首捻挫に気を配り声を掛け合う。
しかし、考えよう次第では松江の街は無駄を排した節電の街、理にかなった実に合理的な街ではないか。
 
 
アベノミクスは道半ばとも人は云っている。
道行く人お年寄りに道を聞いてようやく小一時間後にコンビニの灯りに辿り付けた。
冷えた体に「松江しんじ湖温泉」の湯は温かかったし有り難かった、この上ないとても好い湯でした。
持ち込み酒で喉潤しヨウちゃん弁当で舌鼓を打つ。
翌朝には独り湯を貪り大好きな光太郎の「秋の祈」を大声を張り上げて朗々と吟じた。
朝食のシジミの味噌汁もよかった美味しかった、たて続けにお代わりして飲み干した。
なお、蛇足ながらもお宿のご好意で訳あり裏部屋を天下の宍道湖を一望できる立派なお部屋に代替えして戴いたことも此の上なく良かった。