老いのひとこと

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温暖化が云々されて久しい。
酉年正月を迎えたが辺りにはあるべきものがない。
路面乾き新春の陽射し生温かい。
いそいそと初稽古に顔を出す。
面も被りたいが身分相応に程ほどに為さねばなるまい。
齢を知れ恥を知れ。
肌を刺す斬れるような寒気は何処へやら絶好の居合日和です。

抜くことも然ることながら先ずは君が代斉唱に声魂を込めてその場を震撼させてみる。

・・・・ちよにーやちよにさざれーいしのーこけのむーすーまーでー・・・・
腹の底から呻き声を発した。
我が身を捨てて心酔していた。
 
座長の合図で基本動作、仁王立ちから真向に振り被り切先鋭く留め手しっかり腰を落して腹で斬る。
本番では禁じ手の激しき裂帛の気合を込めての斬り下ろし精根尽きるまで繰り返す。
やはり、初稽古に来てよかった大いなる収穫があった。