老いのひとこと

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こんな些末なことで目くじらを立てたとて始まらない。
お正月の宴にお刺身を振る舞うに際し醤油が足りないという。
家内に仰せ付かって近くのスーパーまで出かけたことろまでは良かったが自転車を降りてポケットを探れば財布がない。
ガマ口を取りに家に戻り家内より1000円札一枚を手渡され上着の右ポケットに手袋のまま捻じ込んだところまではしっかり覚えている。
再びスーパーで自転車を置き右のポケットに手を突っ込み探すがない。
入れたはずのお札がない。
狼狽の色隠せず今来たばかりの道程を隈なく目を注いで探すが既にない。
強い風に煽られてドブに吹き飛んだかと探すがない。
家に帰りポケットへ入れた箇所も丹念に見るがやはりない。
家内は又かいねと呆れ顔、何とも愚かしいおのれに腹が立つ。
醤油は買い求めたが腹の虫が治まらない。
欠損分をパチンコで取り返そうと力んでみても恐らくは返り血を浴びるが関の山。
断念し例のいつもの額四峠越えをして或いはヒョイとして1000円札が路上に落ちているかも知れぬとペタルを踏み出す有り様。
いやはや、これはもう救いようがない。
やはり、脳ドック入りしかなさそうだ。