老いのひとこと

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決して盛大とまではいかないにしろ我ら鶴来日曜会の稽古始めが儀式に則りしめやかに執り行われた。


存続させることに意義があり参加すること自体にもっと大きな意義が在りはしまいか。


小人数ながらも同好の士が相集い打ち合った。


相手にして呉れて打たせてくだされ只々感謝あるのみ有難うございますと声を大にして掛かり行く。


 


幸い未だその声は発することが叶います。


子供染みるが礼法だけは徹底いたします。


礼法というより有らん限りの声量で相手を威圧するのです。


こころの剣で相手を威圧し相手のこころを我がこころの剣で攻め抜くのです。


相手は誰であれ仮に高段者で在れお構いなく遠慮なしに声を限りに気合をぶっつける。


其処がまた堪らん、剣道の醍醐味であり剣道が剣道足り得る何よりの所以は其処にある。


 


幸い未だ両拳が上がる頭上高く両腕も両肩も上がる。


両肩と両肘と両手首の関節滑らかに真向振り被り剣尖鋭く全身で打て腹で打て腰で斬れと言い聞かす。


一拍子の打ち忘れるなよ。


右足攻め込み忘れるなよ。


余勢で突っ走れよ。


決して残心忘れるなよ。


 


怠惰に流れがちな我が心身を鞭打つに絶好の初稽古となりました。