老いのひとこと

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輪島の住民投票は50%に至らす不成立、産廃処分場は市長さんや議会最大会派・拓政会の議員さんたちの思惑通りに今後大きく推進されて行くのでしょう。


何と云っても懸案の全国的な大問題なので賛否を問う住民投票は大成功裏に終えてほしかった。


当然のことながら市政に関わるお方々は市民への啓蒙や投票参加への働きかけがあって然るべきだと思っていた。


ところが、報道によれば市長さんは「賛成の人は投票へ行かないのも選択肢」と公言なされて憚らなかったやに報じているではありませんか。


また議員さん方からも「投票に行かないことで民意を示してください」と戸別訪問までなされ棄権を勧誘されたと書いてある。


そうならば敢えて投票所へ足を運んだ方々はこれは相当に勇気ある決断を為されたことになりはしまいか。


地方の小都市の中ではご近所付き合いとか色んなしがらみで投票した側と棄権組とが自ずと明々白々に峻別されてしまいましょう。


つまりは市長・議会という二つの権力サイドに反旗を翻すことはおのれ自身に降りかかる利害得失もさることながら卑近な例として息子や孫の就活に悪影響が及びはしまいか娘の縁談にヒビ割れが生じはしまいかと好からぬ懸念に気を揉む人たちが出てきても不思議ではない。


これは決して想像に難くはない、否此の種の脆弱さは日本人なら誰しも宿してはいまいか。


 


万感の思いを抱いて投票を躊躇い断念に至った人たちは必ずや幾人かはいられたはずではないか。


 


今国会で「一般人は絶対に適用されません」の一言でえらく悶着しているではありませんか。


なんであんなにも真剣に言い争い悶着いたすのか少しは考えてみてもよい、その絶好の機会になったではなかろうか。


何にでも迎合し相槌を打ち尻尾を千切れんばかりに振ることだけが芸ではないとわたしは思う。