老いのひとこと

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いやー恐れ入りました。


全く目を覆いたい、逃げ出したい。


幻滅感はなはだしい此れは完敗です、こりゃ酷いものです。


穴があれば入りたい、頭だけ隠して尻隠さずのざまで尚のこと恥ずかしい。


美川剣連のK先生のご厚意で稽古の様子をDVDに収録していただきました。


その画面を開いてびっくり見てびっくり強烈なるショックに気が転倒してしまった。


まるで丸太ん棒で後頭部を打ん殴られたに等しい。


 


白小手の背中を丸めた猫背の年寄りが一人力なく小股に歩む、いくさ場に臨む姿には何処から見ても見えぬではないか。


蹲踞の姿勢みすぼらしく前屈みで反動で立つではないか。


構えの姿勢から何の躊躇もなく堂々と左右と足を継いで正面を打っているではないか。


おまけに余勢示さず二三歩のところで無気力に腕下がり気が抜け竹刀が死んでいる。


あれ程おのれはおのれに対し打ちっ放しを戒めていたにも拘らず何と無様な打ちざまではないか。


打突の後は右肘伸ばし水平に剣先抑えて幾ら年寄りでも年寄りなりに突っ走れよ、頼むよ。


左踵を着床させてはいけませんよ居着いていますよ


駄目ですよ。


仰々しくてもよい大袈裟にこれぞ残心なりと本当の剣道の誠意を示しなさいよ。


切り返しに際し手の内が甘い、左右の面で剣先が流れ落ちていたではないか。


「我が振り見て我が振り直せ」を知りました。


「若い衆の振り見て我が振り直せ」に気付きました。


 


此のざまでは閻魔大王の前に立つわけにはいかない。


一刻も早く初心に返り一からの出直ししかない事を厭と云うほど知らされました。