熱し易く冷め易い三日坊主の典型例でしょう。
あれ程までも熱気に浮かされた陶芸の世界をいとも簡単に捨て去った。
わたしは自分を人でなしの薄情者だと決め付けた。
此の自己嫌悪に陥っていた或る日のことふと目にした時代の寵児堀江貴史氏の物凄いフレーズ「一つのことに猿のように嵌まれ、そして鳩のように飽きよ」に電撃が走った。
まさしく、三日坊主を異端視し卑下するのではなくむしろ賛美し絶賛する見事なる逆転の発想が其処に在った。
陶芸に夢中になりのめり込んで置きながら手のひらを返すようにとんずらした行為を頭から容認為されではないか。
そんな矢先に嘗ての六六会のチーフのお方から作品展示のお誘いを受けた次第だ。
世捨て人に陽の目を見る機会を与え給うた、
天来の贈り物だと甘んじてお引き受け申しました。
志雄町の某会場にて盛大に挙行されたらしいがわたしは足を運び入れることを躊躇いました。
わたしはわたしの作品のみの参加でご勘弁願った。
気障な言い種ではあるが、少なくとも此の作品にはわたくしの魂が宿ると自負致すのです。
後で知るところだが展示場の一角にて実に丁重に処遇されたという。
こころより感謝申し上げたい。