知合いの方より「福寿草展」開催の話を聞いたので野次馬根性丸出しに早速飛び出してみたがすでに閉幕した後でした。
元日草の異名の通り三が日も過ぎれば当たり前でありましょう。
ロビーの一角に二つ三つの名残りの作品を目にした。
わたしにすればもうそれで十分だった。
数多く見ればその分だけ此の福寿草が醸し出す花の値打が分散し薄められると云うもの。
一見に値する清楚な姿を見染める内に気持ちが静かに安らいだ。
はにかむように花弁を閉じて今日の寒さにかじかんでいるようにも覗える。
いや、そうではない寒さに負けじと寒さに臆せず健気にも早春の色香を先取りしているようにもみえる。
寒空に
耐えてこごえる
愛でたしや
半開きでも