老いのひとこと

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無断掲載


国政を揺らがせかねない森友騒動で与野党が丁々発止のやり取りを展開する其のさなか、事もあろうに平壌と北京を特別列車が秘かに走り電撃的習・金会談が演出されてしまったではないか。


目尻を下げた慈父のような眼差しで息子ほどの若輩指導者と固く握手を交わす。


恰も教師のことばを懸命に聞き入る生徒のようにも映る。


此の劇的映像が全世界を瞬時に駆け抜けた。


憎むべき悪ガキ無頼漢として徹底的に印象操作された我ら日本人が始めて目にする金正恩の素顔に只々驚くばかり。


34歳の普通のお兄さんが真面目顔でノートを取る。


しかし、此の男は普通のお兄さんではない。


相当強かな戦術家ではあるまいか。


来たるべきトランプ会談を前に見事なる先手を打った。


先々の先を見通した戦略家でもあろう。


超大国アメリカ合衆国と対等に対峙するには何が得策か、先見の目で読み取り奇策に打って出た。


ミサイルに核兵器とオリンピックに美女軍団を抱き合わせ硬軟使い分けながら文在寅習近平に擦り寄った。


トランプ・金正恩米朝会談は


間違いなくもう既に始まっている。


朝鮮半島の非核化は困難を極める遠大な構想に違いなかろうが上杉鷹山の「為せばなる」の金言のように双方には最善を尽くしてやって貰うしかない。


カヤの外にある我が日本は今こそ積極果敢に其の中に割り込んで世界平和の構築に貢献しなくてはならない。


制裁制裁と云うだけでは能がない第一面白くない。


もう少し大人の対応はないものか。


懸念するは最重要案件である拉致問題を他国の大統領に下駄を預けるような事では主権国としては此れ如何なものか。