老いのひとこと

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もうそろそろ目覚めねばならない。
世のため人のために何がしかのお手伝いを致さねばなりますまい。
そのような責務に居た堪れずに苛むるわたしである。
然りとて人様のために何か役立つ事と云ってもそれはなかなか難しい。
第一自分のことで手が一杯、他人にまでは手が伸びない、他人を助けるなんておこがましくて出来っこない。
 
そんな時、とある人物から奇抜で高尚な異色の見解を教えて貰った。
世のため人のために役立つ行いを為すはつまりは廻り回って自分のために役立つ行いになると云う。
単細胞人間には意味深長な内容に戸惑うばかり。
利他的な利他主義は煎じ詰めれば利己的利己主義に
相通じる。
結局はやっぱし「利他と自利」という仏教の世界に迷い込んでしまうのか。
 
単純人間なりの単純な頭で考え倦めば世のため人のために役立つ行為とは世の中に或いは人様に迷惑を掛けないことだと割り切り其処に辿り着いた。
人様に迷惑を掛けないためには「自立」「自尊」「自利」の考え方で生きて行かねばならないことに気付いた。
でも此れにて謎の命題に少し近づいたことになるのでしょうか。
果たしてこれで良いのだろうか。
 
困っている人、弱い立場にある人、人生に悩んでいる人、人間関係に苦しんでいる人に何ら施す術をわたしは持ち合わせません。