真昼の燈火のように一つの華やいだ光りを我が家に灯してくれた。
さすが12月の声を聞けば力尽き花の命は萎んで逝ってしまった。
華々しく再デビューして呉れた。
南国育ちと云うのに初冬の氷雨の中でも凛として誇らしげに笑みを振り撒いてくれたのです。
確かに花の命は短くて夕刻には落花するが次なる蕾が間違いなく精力的に続出しつづけた。
この植物は多年生なので南国では何年も生き永らえるらしいが此処雪国では根もろ共凍え死んでしまうと云う。
種族保存のため人工の手を差し伸べねばならないのです。
先人から伝え聞いた通り根を掘り起し鉢植えにして屋内管理せねばなりません。
挿し木にも仕立てて置いた。
春が待ち遠しい、生き延びる保証は何処にもないが
見守ってやるしかない。