老いのひとこと

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上連結前歯5本がないと老醜が浮き立つばかりでなく食事がままならず往生します。


歯医者さんがお休み云うて別の歯医者へ参るわけにもいかず


三度の食事は流動食にして凌いだ。


翌日に参れば幸い午後2時に予約が取れてほっとする。


先生は此の際に土台を金属製に取り換えましょうとそれは懇ろに一時間三十分も掛けて処置し取り敢えず仮歯を装着してくださった。


ところが又々その日の夕食時に取れたではないか。


年甲斐もなくしょ気返るショックは大きい。


高が口の中の些事に欝々と落ち込む姿にわが身も最早これまでかと観念す。


此れではいかんと翌日に泣き付けば受付嬢は連休明けの火曜の午後2時ですと連れない回答。何事とて在りのままに受け入れる寛容の気持ちこそ大事なれと


おのれをなだめすかす。


其の直後電話が入り今すぐにでも来院しなさいと救いの手が届いた。


先生は年寄りの身を案じ万難を排し都合を付けてくださった。


人間万事塞翁が馬」むかしの人は旨い事を言って呉れたものだ。


感心するばかりです。


 


帰るに際し受付嬢から今日の治療費の代金はお支払の必要は在りませんと優しい笑みを返してくれた。


成る程こんなこともあるのかと又々感心するばかり。


 


 


装着日の昼食、夕食


その翌日の朝食、昼食まで無事無難ところが夕食後に再再度脱落、万事休す、お手上げだ。


もうダメだ、もうイヤだと思いつつも娑婆なんてこんなものかと諦めるしかない。