老いのひとこと

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若き希望のアスリートと著名なるタレントが衝撃的告白を自ら為されました。


おのれの生命に前向きに真正面から対峙し怯むことなく勇気ある決断を自ら下されました。


みな誰しも感服し頭が下がる思いで接しました。


 


 


思い質せば斯くも年輪を重ねた老輩ではあるが恐らく其の時点に直面すれば常軌を逸した見苦しき姿で取り乱すことであろう。


だから此れを契機に準備の為の心づもりだけでも致さねばならない。


 


先ずは御身一人だけの大雑把なイメージ構想を描かねばなりません。


 


愉快な仕事ではないが充実した仕事に致さねばならない。


 


*予てよりリビングウイルには賛同し目下その手続きに入る時期を何時まで待てばよろしかろうかと思案中にある。


 


*早い時期より献体を希望していたが漏れ聞く所によれば最近は希望者殺到でまさかと思うが抽選とか若しや個体の選別が為されるとすれば御免被りたい。


故に今は辞退する方向に変わりつつある。


 


*わたしには一般葬は馴染まない、不釣り合いであり好みません断固お断り申す。


とは云うものの行き成り荼毘に付されるのも心残りなので一夜だけ自宅で休みたい。


見送るは我が家妻と子と孫だけで良い。


多くとも我が兄弟までとす。


他は一切要らず。


従って新聞広告には掲載不要。


若しくは後日一週間後に式終了と記す。


悪いが善行寺さんには引導をお願い申したい。


祭壇要らず。


只業者さんには個体を入れる器と運ぶ車の手配をお願いしたい。


わたし手焼きの壷に少々納め直ぐにでも野田山に葬ればよい。


見送りし後は近くで会食の席でも設けてそれにて御開きと致せばよい。


 


取り仕切るはやはり長兄に願いたし。