老いのひとこと

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ようやく霧が晴れて朧気ながらも前方が見えてきた。

九月を期して路頭に迷い始め十月下旬の此の頃まで苦渋に満ち満ちた日々を送った。

ブログのことになる。

慾の皮が突っ張ったことが運の尽きの始まりだろう。

有料ブログに切り替えると同時に音もなく忍び寄る。

やれドメインがどうの集客力を高める方策がどうしたのSSL証明書がどうのこうの、挙句の果てには駄作を褒めちぎって将来の財産価値の得失を云々してくる。

色気づいた此の年寄りはまんまと其の罠に掛かっていたのです。

何時の間にか登録を済ませID番号まで頂いて有頂天。

登録更新がなされパスワードの再設定まで為される始末、益々以って深みに嵌まりゆく。

 

当然ながら当方にも重大な落ち度があった。

ブログのホームページは当方には無用、作る意思なしと明確に意思表示しなかった事が大失敗の元になろう。

しかし、元より斯くなる専門知識は持ち合わす筈もなく実に歯がゆい次第だ。

何せ誤解も甚だしい其の稚拙さは目に余る。

ブログ事業者とドメイン勧誘事業者とは密接不可分の間柄だと重大なる思い違いをしていた。

此の両者がぐるになった此の老輩に迫り来ると勘繰った。

処が間違っていた。

ブログの運用とドメイン登録・取得・設置とは全く無関係であることを知らされた。

最早、取るべき処置はドメイン登録の解消解約しかない。

其の手続きは素人には手強いだろうが万難を排して決行致さねばなるまい。

 

寿命を縮めるような冒険は慎まなくてはならない。

血圧が上がり睡眠障害や神経衰弱を来たす悪霊を一刻も早くに取り払わねばならない。