老いのひとこと

何となく他人に気兼ねして
世間に気兼ねして生きて行かねばならない不気味な目に見えぬものが終始つきまどう。
感覚が混濁し疲れ果て異常を来たしたのではない。
何もかもが何もなかったように時計の針は時を刻んで動いてはいるのだが何かしら異様な空気がわたしを取り巻き閉めつける。
気の所為にしてはいけない。
その辺り一帯が異様な雰囲気の中に包み込まれている。
いつも何かに詰まされながら生きている。
少しばかり遣り切れない。





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そんな中一筋の光明が射す。


捨て去られた命が今甦った。


俯き加減に控えめに薄っすら笑みを湛えて


ありがとうという。


冷めたこころに温もりをありがとうと応える。