老いのひとこと

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もうアカンと見切りをつけてサジならぬクワをことさら投げ捨てたわけではない。


でも投げ捨てたも同然、クワが二本わたしの前から姿をくらました。


クワを捨てたはずにも拘らず持て余す時間を紛らわそうと再びクワを握ってしまった。


 


軒下菜園を思い立った。


 


琉球朝顔と日本朝顔は深鉢に移し、畳半分ほどにゴーヤを植えて緑のカーテンに仕立てることにした。


 


ゴーヤは琉球の方言だと云う。


江戸時代に琉球王国に伝来した蔓茘枝( つるれいし)こと土地の人はゴーヤと呼び替えたと云う。


草冠に刀を3本並べた「( おおにら)の一文字だけでも漢字文化の難しさがよく伝わる。


 


 


ひと冬を生き延びて呉れた琉球朝顔には純白の大輪を期待したい。


 


真夏の太陽に相応しいゴーヤと朝顔にわが意中を託して水遣りに精を出すことにしよう。