老いのひとこと

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有終の美を飾ったつもりだが遺憾ながら立つ鳥跡を濁さずと迄は参らなかった。


出来得れば雑草のたぐいを除去した上でお返しすべきではあったがそうとは参らず草ぼうぼうの現況のままにした。


つまり、わたしは聖人君子ではなかった、只の実に厚かましき俗人の一人に過ぎなかったが惜別の念新たにヤッさん農園を後にする。


収穫の歓びとは程遠い錆び付いた感慨で無造作に玉葱を引っこ抜いていたのです。


やっさん宅の玄関先に僅かばかりを御印に置いてきた。


 


 


試練の場を提供して頂きどうもありがとうございました。