老いのひとこと

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先日、「菊川界隈の足軽屋敷探訪」に参加し

金工大のMASUDA先生からご案内を受けた。

特に旧早道町辺りには複雑に裏小路が入り乱れ藩政期の足軽屋敷の面影を今に伝える。

庭付き50坪の一戸建てが宛がわれ10戸に1戸の足軽小頭が配置され其処は70坪と色を持たせたとおっしゃる。

玄関、居間、寝間、座敷に縁側の構造は皆一様で画一化されていたという。

往時の面影を偲びながらそぞろ歩く。

 

中には当時の足軽屋敷の原形を残したまま内部を小綺麗に改装しカフエショップを営まれる一角もある。

剥き出しになった天井には其の当時の垂木を支える桁と梁が間近に見える。

文化遺産の保存に意を研ぐ文化都市金沢の心意気を感じ取った。

物は序でと母の実家の辺りを探したが見当たらない。

母の生家は森町に在ったが昭和13年にここ早道町に移ったと聞いた。

母方の先祖は平士の士分で在ったので元々は東馬場町で此処早道町ではない。

でも父方先祖は紛れもなく足軽分際だったので恐らくは此の犀川の両岸に居住地があったのだろうがそれを知る手掛かりは目下のところは皆無に近いと先生はおっしゃる。

ひいじっ様とひいばっ様の住処に辿り着ける筈もなく虚しい限りだが今日は歩行訓練を兼ねた有意義な一時を持てて本当によかった。