偶然の一致と云おうか奇妙な巡り合わせに互いに首を傾げる。
2月2日に自転車をパンクさせたと家内はぼやきながら修理に行きタイヤ交換を強いられたと更にぼやく。
その翌日、今度はわたしの自転車がパンクした。
乗ろうとしたら空気がない、空気を入れるが直ぐに抜けていく。
偶々二人の自転車がパンクした、決して同時とは言えないにしろ此の不思議な巡り合わせは単なる奇遇の一言で片付けて好いものだろうか。
何かの前触れではなかろうか。
其れとも何か不吉なことを予見しているのだろうか。
実に下らぬ偶然の一致ではあるが先見の明を働かせば彼の世へ旅立つのも或いはひょっとして共に時を同じゅうするかも知れない。
それが天から賦与された天命ならばそれでよいではないか。
パンクのように同時に認知症が襲い来るかも知れない内臓疾患に冒されないとも限らない、また虚血性心疾患に巡り合うかもしれない。
そんな覚悟と認識と心の準備の必要性を今回のパンクの一件は我らに示唆してくれたように思えてならない。