此のわたくしの一週間の区切りはやはり日曜会稽古であろう。
決して手抜きすることなく常に身一杯精一杯老躯をためす。
誰も褒める者はいない何時もおのれがおのれ自身を褒め称えるしかない。
そして湯ふねに首まで浸かって冷えた心を芯まで癒す。
いつも長湯が大好きで芯まで茹る。
額に汗が流れるのを確かめ上がろうと両手を出せば左の腕より鮮血が滴り落ちるではないか。
全然痛さを感じない沁みることもない。
打ち身の内出血部分にタオルが触れたのであろう出血はすぐに止まったようだ。
直ぐに思い当たる節に気付く。
そうかあの時のあの瞬間かとクスッと笑みがこぼれる。
道場一の遣い手しかも身の丈180近い四十代の巨漢の凄まじいお面を頂戴した折に接触したことを思い出した。
さすがに若武者だ。
素晴らしいお面でした。
御見事でした。
今回も赤チンキで治ったようだ。