老いのひとこと

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                   手もとがしぜんとブレました



石川県立明和特別支援学校に何故かしら引き寄せられるようにペタルを漕いでいた。


心身に障害を宿した子どもたちが通う学校へ陛下も引付けられ引き寄せられたのであろう。


決して随行員の指示ではあるまい、陛下と妃殿下のご意思と信じたい。


お二人の目線が何時いかなる時も弱者底辺に注がれいることは見るべきこころある国民には直ぐに分かる事である。


象徴天皇としての演出では絶対ありえない、況してや仮初めにも偽善的行ないであればカメラのレンズがお見通しのはずだ。


レンズを欺く事は出来ぬのです。


お二人の視線を見るまでもなく嘘偽りなき完璧の平和主義者でいられよう。


老躯をおしてパラオの地で陛下は絞り出すようなお言葉でおのれの戦争観を吐露為された。


主観を交えず必要最小限度のお言葉を頂戴したのです。


それ故にわたしは野々市滞在中のお二人の映る影を踏ませて戴きたく馳せ参じたのです。


わたしの人生行路で我が身から皇室に関わりを持とうと行動を起こした例は只の一度たりともなかったことだ。


兎に角、此のわたしの身体の一部に異変が起こったとしか言いようがない。


いま日本国はまさに重大なる軌道修正が決行されんとするときに何故かしら神にでも縋り付きたい錯覚に陥ってしまったのです。


此れはまさに異常なことです。


でも、本日沿道に詰めかけた群衆の中に此のわたしと軌を一にする仲間が必ずやいるはずだと確信したい。


そう固く信じたいのです。


日本国は二度と再び戦火を交えるような国になってはいけないと固く信じたいのです。


神よ救い給え。


 


一時間余り待機しお召の車を待った。


生憎の寒空ながら後部座席のガラス窓は開けられ暫し手を振る両殿下にシャッターを切ったが完全にぶれてしまった。