老いのひとこと

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引き出しの片隅から変なものが出てきた。

悪夢の民主党政権が誕生したと云う2009年に発行された「糖尿病健康手帳」なる小冊子である。

日赤で検査入院し糖尿病の烙印を押され外出時には必ず必携しろと念を押された忌まわしき代物だ。

あれから11年間も引き出しの奥に仕舞った儘ということは反抗心旺盛な典型的不良老人で在ったことを証明する。

血糖値こそ確かに高めなれど徹底して薬の頓服を拒否した。

其の間凡そ10年間にわたりHbA1Cの数値は八パー前後を推移したが頑なに薬を拒んだ。

だから低血糖で意識不明になる副作用をわたしは知らない。

未だ嘗て体験したことがないのです。

斯くなる者に「私は糖尿病です」

I have diabetes

此のものに「ぜひ砂糖水を飲ませてやってください」と哀願する本意が解せないのです。

実は新しい掛かり付けの先生からテネリア20mg錠を処方され数か月ほど前から服用し頓に数値は改善し目下のところは7.4%で安定する。

決して解放されたとは言えないまでも糖尿病とは程よく付き合いながら一病息災をモットーに残された道のりを歩むことに致したのです。