老いのひとこと

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「御国の誉」の姉妹編「大和櫻」を泉野図書館で捜してもらった。

同じく北海道立図書館から借り受けて頂けるものと暫し返事を待てば当館のパソコン上で閲覧が適いますよとの連絡が入った。

どうも此の「大和櫻」は国中の何処の図書館にも存在せず唯一国立国会図書館にだけ蔵書され其れをデジタル化したものを此の図書館内で閲覧できる仕組みになっているとのことでした。

早速参ればパソコン上に国立国会図書館デジタルコレクションのページが開かれ直ちに昭和10年に省文社が発行した国史画帖「大和櫻」にお目に掛かれたのです。

最先端の情報技術に直に触れられ少しく感動した。

皇国日本の国威発揚が弥増す時代の著作物ゆえ随所に露骨な字句表現が散りばめられる。

小学生の高学年には教育勅語を陸軍の兵隊さんには軍人勅諭をすべからく暗唱させたという。

辛うじてその体験は免れたが暗記力の劣る此のわたしは恥辱に値する苦杯を舐めたことでありましょう。

序文には「義は山嶽より重く死は鴻毛より軽ろし」とある。

義勇を以って御国に奉公し我が命を捧げて潔く殉じろとある。

此の書物の至る所に名誉の戦死を讃美し鴻毛よりも軽い人の命のことを強調するのです。

 

いま改めて日本国憲法第九条の尊さを知る。

9条改正許すまじ。

むかしを思い出し声高らかに叫びたい。