老いのひとこと㉚

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図書館で少し勉強をしようと年甲斐もなく粋な計らいを為すもののものの見事に覆されてしまった。

・正隣家に養子に入った佐七郎正和の事

・正矩の跡を継いだ正隣の次男修理正直の事

・修理正直の正室の実家の主人中川平膳の事

を調べてみようと玉川図書館へ赴き加賀藩史料や石川県史や金沢市史などを取り寄せ机に着席いたせば係官が忍び寄りバックはロッカーへ入れろと注意勧告を受ける。

足元に置かして下さいと要求すれど罷りならんとロッカーまで案内された。

して徐にページを探す内に又もや係官が近寄り机上に置いたペットボトルもダメだという。

ロッカーへ仕舞いなさいと執拗に云う。

足元に置いて飲みませんと断っても決まりは決まりですと引き下がらない。

学習意欲が萎えてゆく様子が自分でもよく判る。

分厚い資料のページを漁るのだが思うようには行きそうもない。

とうとう嫌気が差して断念した。

収穫はゼロに近かったが兎に角藩政期の加賀藩内の出来事が細大漏らさず微に入り細にわたり悉く網羅されている事実を見せ付けられた。

謂うならば此れぞ公文書に外ならず改竄・捏造・廃棄が平然と日常茶飯事に常習化する何処かの政権の如き破廉恥行為とは随分と違うなあと感心させられた。

帰りに県立図書館に立ち寄り「金沢壱拾九枚御絵図」の閲覧を願い出たが此れも敵わなかった。

浅野川沿いの材木丁横町に面した清三郎の居宅と背中合わせの佐七郎の絵図を此の目で確と確認したかったのだがネットで配信される画面でしかお目に掛かれなかった。

写真撮影もプリントアウトも許させませんでした。

本日は何もかもが徒労に終わった。

昼も摂らずに2時過ぎまで水分補給も怠ったので殊の外疲れ果ててしまった。