老いのひとこと

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       無断掲載

林一族の雄、林六郎光明が源平の合戦に際し木曽義仲に加勢し平家の維盛軍を追討した折に光明は義仲に林家伝来の黒漆の鞍を献上したのだという。

義仲はその鞍を白山比咩神社に奉納し戦勝祈願をしたという。

現に神社の宝物館には社宝として黒漆の牡丹文螺鈿鞍が秘蔵されていると聞いた。

此の際に是非とも拝観いたしたいものだと問い質せば貴重な重要文化財ゆえ其の保管を県立歴史博物館に委ねたのだとおっしゃる。

一般に公開されて居まいかと歴博へ電話すれば何んと其の物件は県立美術館に委嘱し湿度や温度を調合した厳重保管室に安置させたのだというのだ。

再度、県立美術館へ問い合わせば一般公開の予定は目下のところ未定だという。

追ってスケジュールが立案されれば当館のホームページにて案内しますよとの返答を得た。

 

何事もおいそれとは参らない、創成期の金沢武士団の棟梁・林六郎光明家の家宝たる黒漆牡丹文螺鈿鞍とやらに一日も早くお目に掛かりたいものである。

井口の大欅の威容と日御子の六郎塚の古杉と白山さんの社宝・牡丹文螺鈿鞍とを重ね合わせて絶大なる勢力を囲った林一族の往時を偲ばねばならない。