老いのひとこと

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県の図書館で古文書のお勉強会があった。

室町幕府12代将軍足利義晴能登の国の守護大名畠山左衛門佐の下へ差し出した内内のお手紙の下書きのような文書でした。

足利将軍家を補佐する三管領の一つ畠山家は足利一門の親類縁者のようなものでしょう。

大河ドラマ麒麟がくる」と時代的には呼応するが全く別物でした。

将軍義晴は義輝・義昭の父親に当たるお方で一族同門の畠山義続(よしつぐ)、俗の名左衛門佐へ差し出した略式書状で義晴の花押もなかった。

含みのある言い回しで詳細については余の側近の晴光が報告いたしますと書かれる。

講師の先生がおっしゃるには古文書のお勉強は難解な崩し字を読み解くことではない其の文体の時代背景を学ぶことだと強調された。

此の含みのある文体の内実を掌握するには極めて専門的素養が要求されよう。

至難の技だ。

「加能史料戦国XⅡ」「栗棘庵(りっきょくあん)文書」「笠松文書」等の専門書を紐解かねばならない。

奥が深い、立ち塞がる難敵難問には完璧にお手上げギブアップだ。

門前払いを喰らい、最早退散しかないのか。