温水ルームヒーターの修理のことで一度苦杯を舐めさせられた。
だから触らぬ神には祟りなしの言葉通りに為せばよいものを性懲りもなく変な眼つきで物色しつづける嫌な人物がいたのです。
或る日のことネットを弄くっていたら「部品のないルームヒーターを治す」名人がいると紹介される。
其処には神業が事細かく披瀝されていたではないか。
此の名人に掛かれば或いはひょいとして起死回生の生還に辿り着くかもしれない。
淡い期待感がむらむらと膨らんだ。
此の名人の在り処を確認いたさねばならない。
すると其処には意外なる事実が隠されていた。
其れにぶち当たり我が全身が一瞬たじろいてしまった。