近所のお寺さんの門先に張り紙が出された。
「物を食べる」生活より「いのちをいただく」生活へと書かれている。
三度の食事に好みの品を鱈腹いただき食欲を満たすことも大いに結構なことでしょう。
そもそも滋養のある食物を摂取しなければ生命は成り立たない。
だからと云って意の赴くままに箸を進めれば過食の罠に陥りカロリーオーバーが元で様々な現代病に冒されるのがオチになろう。
仏道は此れを戒める。
「いのちをいただく」生活へとギアを入れ替えなさいと説く。
今日ある此の命を有り難く頂戴し精いっぱい今の此の一時を大切に生きねばならない。
今の此の一時に歩みを執れる健全なる五体に感謝の念を燃やしつづけねばならない。
早晩訪れる筈の宿命は歩みを執れる活力も気力も消え失せ漆黒の闇に閉ざされようとも今日ある命に感謝できる人間力を培養しなければならない。
そのためにも今を大切に生きねばならない。