移り気の半端者が此処にいる。
弓から手を退いて久しい、陶芸からも身を退いて何年経とうものか。
詮索する気にもならないのだがどういう風の吹き回しか分からねど今此処に至ってもう一度粘土遊びがしたくなった。
思い切って最寄りの公民館主催の陶芸教室の門を潜ってしまったようだ。
毎週土曜の10時より12時まで最寄りの小学校の工作室を貸し切って都合13回の自由制作が在り9月には素焼きに釉薬を掛け本焼きへと続きついには10月の校下文化祭に出品する段取りらしい。
没我無心の境地に没頭し2時間の時の流れを感じさせない。
此の醍醐味を体得するだけでも値打ちがあろう。
昨夜は安眠を妨げるほどの緊張感があったがやはり案ずるより産むが易しの言葉通りで時の流れがアッと云う間であった。
とても奇天烈なる形のマグカップが仕上がった。